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【武豊】東日本大震災から6年…福島競馬場で乗り続ける意味

2017-04-19 [週刊大衆2017年05月01日号]

 未曾有の被害をもたらした東日本大震災から6年が経ちました。すべてを根こそぎ飲み込んでいった津波の映像は、今も衝撃とともに頭の中にこびりついています。福島競馬場は、壁や天井が崩れ落ち、割れたガラスの破片がパドックのあちこちに飛び散り、再開まで約1年もの長い時がかかりました。

――騎手である自分に何ができるのか? あらゆるスポーツ、イベントに先駆け、JRAが競馬再開を決めたときには、正直、迷いもありました。

――こんなときに、競馬をやっていいのか!? 僕だけではなく、すべてのジョッキー、関係者が、そう思ったはずです。そんな迷いを吹っ切ってくれたのが、競馬ファンの温かさでした。レース終了後に行われた募金活動に、どこまでも伸びる長い列を作った人、人、人……。あのときの光景を僕らは忘れません。あれから6年。

――今の自分に何ができるのか!? 同じ問いかけを自分にしたとき、答えは一つしかありません。待ってくれているファンのために、福島競馬場で騎乗すること。そこで、いい競馬をすること。最高のレースをお見せすることです。今週末の4月22日、土曜日に行われるG3「福島牝馬ステークス」(芝1800メートル)が、その舞台です。

 パートナーのクインズミラーグロは、前走、3月12日のG3「中山牝馬S」、前々走、1月14日に行われたG3「愛知杯」ともに3着。コンビを組むのは、一昨年3月の3歳未勝利(1着)以来となりますが、サクラが見頃の福島で、そのサクラに負けない美しい花を咲かせたいと思います。

 東北の競馬ファンの皆さん、今週末、福島競馬場でお会いしましょう!

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